Photo & Essay

◎  奈良の紅葉 

 

11日〜13日
奈良へ行って来た

昨年は11月の末に京都へ行ったが
紅葉は終わりかけていた

それで今年は早めに行くことにしたが
少々早すぎた

ホテルを予約したのが2ヶ月前だから
予想は難しい

紅葉の名所として有名な寺のカエデは
「色づき前」とか「色づき始め」などだが
奈良市内の街路樹は赤くなっていた
それはサクラ、ハナミズキ、ナンキンハゼなどである


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赤い幟の間の石段を登って行くと
興福寺南円堂がある


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石段の登り口で写生している人と
それを見ている人


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興福寺五重塔


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登大路の街路樹
ナンキンハゼ

◎  正倉院展(奈良国立博物館) 


並木の紅葉を見ながら
歩いた先きは
奈良国立博物館

毎年この時期の開催される
正倉院展に行った
(最終日前日)

経過を説明すると
奈良駅近くの案内所で
紅葉の進んでいる所はないか
教えて貰いながら
ふと見ると
「国立博物館 現在の待ち時間 0分」と書いてある
それじゃ行ってみようかと・・・

博物館に到着すると
かなりの行列

最後端に看板を持った人がいて
そこには「只今の待ち時間 10分」と書いてある

10分じゃ無理だろうと思ったが
列の後についた

何分で入れたか
見てないが
思ったより短い時間で
中に入れた


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博物館前の池に映る影


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見終わって
裏手にある庭を見ながら
お抹茶を一服


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館内の展示は撮影禁止だから
写真はないので
入場券を・・・


7正倉院展

入場券やパンフレットに載せられている
「鳥毛立女屏風」が人気の展示品

「樹下美人図」として名高く
唐風の女性をわが国の画家が描いた屏風


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お抹茶の席らしく
赤い野点傘が立ててあったが
穴が開いていたので
レタッチで塞いだ

◎  春日大社 


正倉院展を見た後
どこかもう一ヶ所と思い
春日大社を参拝することにした


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秋の日暮れは早く
暗くなり始めていた


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春日大社

夕暮れになっても
ぞろぞろというほどではないが
参拝の人がいる

参拝を終えて
街に戻って夕食


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三条通のカフェ

ぶらぶら歩いてホテルに戻った
このカフェは撮っただけ

もう一度案内所に入って
明日の行く先を検討
正暦寺の紅葉が見頃とのことで
そこに決定


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土産物屋のショーウィンドウ

◎  正暦寺(1) 


2日目(11月12日)は
前夜決めた通り
正暦寺に行くことにしたが

ホテルの部屋のカーテンを明けると
雨!!!
昨日はあんなに晴れていたのに!

朝食をゆっくり食べて
部屋に戻ると
雨は上がっていたし
テレビの天気予報では
昼頃には晴れてくるとのことなので
遅めの出発にした

正暦寺に行くのは始めてだが
紅葉の名所だそうで
奈良市と天理市の間の山間にある

紅葉の時期になると
臨時のバスが出るそうで
それを利用することにした


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バスが駐車場に到着
そこに隣接する林の紅葉


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駐車場から本堂まで
かなりの距離があったが
緩い舗装された坂道だった


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雨滴がついた南天の実を見つけて撮ったが
その後
この山には南天がとても多いことを知った


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塀の内側には
正暦寺の福寿院客殿があって
本堂拝観の後で立寄ったが
この時は脇を素通りした

◎  正暦寺(2) 


バスを降りてから
本堂までかなりの距離があった

その間
やや奇麗な紅葉はあるが
「わー凄い」という景色に出合わなかった


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だから
こんな小さな秋に目が行ってしまう


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本堂に到着
拝観料を払って
石段を登る

上を見上げても
うっすらと色づいているだけ・・・


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今朝の雨に濡れた石段の上には
赤、黄、緑の落葉が・・・


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石段を登り切ると
平地になっていて本堂がある

この写真では
「花も紅葉もなかりけり」


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本堂の右側に
真っ赤に紅葉した木が
数本だけあった

◎  正暦寺(3) 


昨日の続き


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本堂の屋根と紅葉

この後
本堂に上がって
テープから流れる
この寺の沿革などを聞いた


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番人みたいな人が
本堂内の片隅にいたが
テープが終わったら
出て来て
ここから写真を撮れといって
障子を開けてくれた


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もう一ヶ所の板戸も開けてくれた

カメラを持っている人は
次々とこの構図で撮影した


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本堂を出て
軒先の鐘を入れて紅葉を撮った


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真っ赤ばかり続いたので
鐘楼と黄葉を一枚

◎  正暦寺(4) 


本堂の参拝を終えて
来た道を戻った


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白壁は不動堂


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福寿院客殿入り口

福寿院客殿は1681年建立の数寄屋風建築で
客殿の自然風景式庭園は
四季折々に移り変わる景色を見事に演出してくれます

とパンフレットにある


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福寿院客殿の屋根


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福寿院に入るとすぐの土間に
置いてあった茶釜

◎  正暦寺(5) 


福寿院客殿に入ると
元来は貴賓の席だった上段の間が
仏壇になっていた

仏壇の左側に細い庭があって
その向うには低い塀が廻っている
その外は堀であるから
外から見れば高い塀が廻っていることになる


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上座方向


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正面方向


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下座方向


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先刻
本堂で教わってきた構図で
障子と縁側と庇を入れて正面を撮った


思い出してみると
庭園を拝観する時に座る位置について
教わったことがある

光明皇后が建立した
奈良の法華寺を訪れて
お庭を拝観させてもらったことがある

座敷におられた方が
「秋篠の宮様ご夫妻がお出でになった時は
この辺にお座りになりました」
と教えてくれた

そこから庭を見ると
障子戸と庇と縁側が額縁になって
庭を切り取って
見せてくれたのである

◎  正暦寺(6) 


福寿院客殿から渡り廊下を伝って行くと
不動堂がある


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渡り廊下からの風景


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南天と千両

拝観を終えて外へ出ると
白壁に赤い実が映えていた


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「清酒発祥之地」石碑

寺を出て
少し下った所に立ててあったが
福寿院内に
このことについての資料が展示されていた


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資料のひとつ
(新聞記事)


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バス停近くの紅葉


正暦寺拝観、紅葉見物を終えて
バスで奈良市内へ戻った

◎  奈良市内に戻って 


正暦寺の紅葉を楽しんだ後
バスで
奈良市内に戻った


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近鉄奈良駅前

古都にお坊さんはよく似合うが
リニア中央新幹線は?

名古屋から大阪へは京都を経由しないで
奈良を通るらしい

奈良県内では
奈良市、生駒市、大和郡山市、天理市が
駅の誘致をめぐって競い合っているとのこと

奈良市は
縣都のメンツにかけても譲れないところだろう


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奥田良三氏像と書いてある
(県庁前の広場)

奈良県出身の内務官僚で
1951年〜1980年:奈良県知事
1976年〜1980年:全国知事会長

興味は銅像よりも紅葉に!


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散ってなお・・・


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ナンキンハゼ

街路樹として
また奈良公園にも
多く植えられている


ぶらぶら歩いて
戒壇院〜正倉院〜東大寺
と回るつもり

◎  戒壇院へ 


奈良県庁裏から
東大寺戒壇院へ向かった


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柿の木のある邸宅


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狸のいるそば屋

ここを通ると
いつも撮っているが
入ったことがない


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白い山茶花のある家


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野の花のある家

◎  戒壇院〜正倉院 


狸がいたそば屋さんの前の道を進むと
前方に石段が見えてきて
その上が戒壇院で
スケッチをする人には
定番の眺めになっている


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石段の下にもスケッチ中の人がいた

戒壇院は
出家者が受戒するための施設として
天平18年(755年)に
鑑真和上を招いて創建された

(Wikipediaより)

内部には
見事な四天王像(塑像)があって
国宝に指定されている
大好きな仏像だが
今回はパス

石段を登って
門前を右に折れて進んだ


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大仏池

岸辺に鹿が何頭かいて
その内の1頭だけが右に歩いて行った


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正倉院入り口

前日奈良国立博物館で
正倉院展を見たので
建物を遠くから見るだけだが
行ってみた

門内に入れるが
人の頭が見える所までで
それ以上は近寄れない


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夕日を浴びる列柱

夕暮れの逆光で
全景はうまく撮れなかったので
脚だけにした

◎  正倉院から大仏殿へ 


正倉院の見学を終えて
大仏殿に向かった


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大仏殿背面

すぐそこに見えているが
少し回り道した


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ナンキンハゼ

夕暮れになってきて
光が乏しい


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夕紅葉

陽が当っていたら
もっと華やかだったろうが・・・


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少し肌寒くなっていたが
このお二人は
のんびりしていた

カメラを向けていたら
そこへ鹿が・・・

◎  大仏殿 


正倉院から
ぶらぶら歩き
大仏殿の裏から塀沿いに回って
中門に到着


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中には入らないで
中門から大仏殿を覗くことにした


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中門前

修学旅行の子供たちや
腰をおろして
ひと休みの人たちがいる


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入場料を払わないで
大仏殿を撮らせて貰う


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中に入らないからこそ
撮れる写真もある


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線香の煙を背負って
この二人は仲良しなのだろうか?
楽しい修学旅行!

◎  中門〜南大門 


大仏殿の撮影を終えて
南大門に向かった


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中門

大仏殿を撮ったのは
正面中央の格子の間から


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南大門の下

この鹿ちゃん
彼女に甘えちゃって・・・


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鹿の群れに囲まれた高校生
(南大門を過ぎた辺り)

鹿せんべいを持っているから
慕われるのだろう
持っていないぼくには
全然寄ってこない


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鹿の争い

参道脇で喚声が上がった
2頭の鹿が争っているらしい

広い境内を追いつ追われつ
そして
押し合う

角がないから
雌鹿の喧嘩みたいだが
最近角をカットされたばかりらしく
今は牡鹿にも角がない


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南大門が遠くなると
土産物屋が連なっていて
修学旅行の生徒が群がっていた

◎  猿沢の池 


奈良へ行くと
必ず一度は猿沢の池を訪れることにしているので
東大寺からの帰りに寄ってみた


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南円堂を横目に見て進む

西国三十三所観音霊場の第九番札所になっていて
いつも参拝の人が絶えない


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興福寺五重塔

暮れ始めたばかりだが
塔のライトアップが始まっていた


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猿沢池と五重塔

Wikipedia には
奈良公園にある周囲360メートルの池
興福寺五重塔が周囲の柳と一緒に水面に映る風景はとても美しく
「猿沢池月」 は南都八景のひとつとなっている

とある

池と五重塔を撮るとき
いつも前景に入れる柳がない!
みんな根元から切り取られてしまった!!


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カメラを左に振ると
さっきの南円堂が見える

南円堂の下には
土産物屋が並んでいる


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修学旅行の生徒たちは
もう宿に入ったのだろうか
土産物屋も閉店時刻が迫っているようだった

◎  夕暮れの奈良(Una sera de Nara) 


初冬の日暮れは早く
奈良の街に夜が訪れた

夜の巷を彷徨ったわけではない
暗くなった街を歩いただけ


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アーケード街の天井飾り


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アーケード街横道


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三条通り


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三条通りのお菓子屋さん


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三条通りの飲み屋さん


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ホテルのビルの列柱


無事ホテルに帰還して
もう1泊

◎  三日目の奈良 


奈良滞在3日目の朝を迎えたが
今回はなんとなく
”ゆっくり”の旅になった

あれもこれも見ようとか
あそこにもここにも行こうとか
欲張りは全くなしで・・・

ホテルの朝食は6:45からだが
朝一は混んでいるので
それを避けて
遅めに食べて
部屋でゆっくりしていたら
もう10時に近い

部屋を出てみると
どの部屋も空っぽで
ホテル中が掃除の真っ最中

チェックアウトして
外に出ると
雲はあるが晴れていた

この日の予定は
まず入江泰吉記念奈良市写真美術館


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美術館の近くまでバスで行った

バス停の向い側に
立派なそば屋があるので
昼食はここにしようと心づもりした

実は
ここに戻ってみたら
張り紙があって
「しばらくの間休業します」
と書いてあるではないか
ガッカリ!

それは後のことで
バスを降りて
地図を見ながら歩いた


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古そうな家がある
看板を見ると
「皮フ科、泌尿器科」のお医者さんだ


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こちらは
ずばり古屋だが
人が住んでいるのか
いないのか
判然としない


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見越の松

土塀だけ傷みかけているが
他は立派!


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見越の紅葉

新しくて立派な家だ

◎  入江泰吉記念奈良市写真美術館 


入江泰吉記念奈良市写真美術館に到着
ここは二度目の訪問で
一度目は
館名が奈良市写真美術館の頃だったと思う

名前が変わっても
写真家・入江泰吉の全作品を収蔵・保存して
随時テーマを替えて入江作品を公開していることに変わりはない
入江さんは
奈良大和路の風物を対象に日本の美と心を撮り続けた写真家


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前景


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向かって右側にある浅い池


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館内

正面向うがカフェで
紋様のある壁を見ながら階段を下ると
展示室になっている

開催中の展覧会は
入江泰吉と杉岡華邨----写真と書で綴る万葉の世界----
『万葉集』の歌のイメージを表現した両氏の作品が並べてあった


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写真美術館の石垣

ここを見終わった後は
すぐ近くの
新薬師寺に向かった


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稲刈りの済んだ狭い田んぼに
案山子が立っていた

◎  新薬師寺 


入江泰吉記念奈良市写真美術館と
新薬師寺は背中あわせになっている

新薬師寺は
光明皇后が夫・聖武天皇の病気回復を願って
天平19年(747)に創建された

聖武天皇遺愛の品々を
光明皇后が東大寺に奉献したのが
正倉院の始まりである


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鏡神社の鳥居

この神社は新薬師寺の鎮守として
勧請されたそうで
新薬師寺の門前ににある


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新薬師寺本堂

創建当時の建物だとのこと


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斜めからの本堂


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本堂前の鉄製の器

前面に「薬師如来」と書いてある
現在は線香立てになっている




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軒先見上げ

◎  新薬師寺庫裏 


本堂には薬師如来を中心にして
12神将が並び
全てが国宝
写真撮影禁止
スケッチ禁止

本堂の隣に
土塀を隔てて庫裏の建物があり
そこでビデオを上映しているというので
行ってみた


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本堂の屋根と桜紅葉


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土塀

塀の向うが庫裏


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池に掛けた橋を渡った正面が香薬師堂で
右に庫裏がある

庫裏で見たビデオは
12神将の1体を
できた時の色彩に
パソコン上で復原した記録

復原した極彩色に驚かされるが
現在の色彩が剥落してしまった姿の方が
有り難く見える


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織田遊楽斎の庭

庫裏の座敷から見るようになっている


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庭の石灯籠

◎  塀のある通り 


新薬師寺を出て
奈良町に向かったが
暫くの間は塀のある通りだった


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最後に1枚だけモミジを

◎  奈良からの帰途 


奈良町でお昼を食べて
ぶらぶら歩いてホテル戻り
預けておいた荷物をとって
JR奈良駅に行った


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五色のフェンスは奈良駅


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途中で停車した宇治駅で
車中からの撮影

青とピンクの人形は
源氏物語宇治十帖に因むのだろう


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京都タワー

京都駅に到着して
駅からの撮影


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駅構内には長いエスカレータがあって
上へ上へと登ることができる
頂上近くでの撮影


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踊り場での記念撮影


これで奈良の旅を終わります
ご覧頂き有り難うございました


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