Photo & Essay

◎  高原の雲 

高原の雲

秋らしくない雲ですが、
25日の霧が峰です。
それで題名を「秋の雲」としないで、
「高原の雲」としました。


高原の雲

勤めていた職場で写真クラブを作っていました。
会員数は10人ばかりです。
だんだんと高齢化が進み、
昨年の暮れで、
全員が60歳以上となりました。

年に数回集まります。
みんなカメラを持ってきますし、
一応風景や花や何かを撮りますが、
お昼にはビール、
午後にはコーヒータイム。
それが楽しみです。


高原の雲

今回は久々の遠出でした。
実は8月の暑い時期に高原へ行こうということだったのですが、
いろいろと都合があって、
こんな半端な時期になってしまいました。

花には遅く、
紅葉には早い。
それで雲を撮りました。


高原の雲

セリ科の名前は覚えられないのですが、
シシウドでしょうか~
老いらくの姿です。


高原の雲

この空は大分秋らしいように思いますが・・・


◎  曼朱紗華(3) 

曼朱紗華の第3弾です。
写真はいくらでもありますが、
これでおしまいにします。


曼朱紗華



曼朱紗華



曼朱紗華



曼朱紗華



コスモス

このコスモスは
藁葺き屋根の水車小屋のそばに咲いていました。

巾着田には広いコスモス畑があって、
曼朱紗華の咲く頃、
見頃を迎えるのですが、
今年は草丈が低く、
チラホラと咲いていただけです。
満開は先のことになりそうです。


アマクリナム

アマクリナム
ヒガンバナ科

昨日看板を撮った「対策本部」の裏手の畑に咲いていました。
今年から栽培を始めたようです。


**********

昨日は「対策本部」のことを書きました。
似たような話で、
今日は「協議会」です。

まだ若かりしころのことです。
住んでいた町に「労音」ができることになりました。
音楽好きのKさんが、
一緒に委員をやろうと誘ってきました。
Kさんの頼みであるし、
暇もあったのでOKしました。

まず設立総会があるから、
それに出るようにとのことでした。
議案書の最初に、
「本会は『△△勤労者音楽協議会』と称し・・・・」
とありました。
『音楽愛好会』とか『音楽鑑賞会』なら分かるけれども、
『音楽協議会』っておかしいんじゃないかと思いました。

議長が「何かありませんか?」というので、
そのことを質問してみました。
すると
「労音は全国組織です。
わが支部だけ別の名前にすることはできません」
と一蹴されました。
Kさんに頼まれたからというだけの私には
全く予備知識がなかったのです。

その後、
会議や何かを重ねるうちに
委員の人たちの出身母体などが分かってきました。
ほとんどが労働組合、
それも官公労関係でした。
そういう関係でないのは、
Kさんと私と数人いた若い女性だけです。
「音楽を協議」するという体質が分かったような気がしました。
とはいっても、
みんな音楽が好きで集まっていますから、
現実的には「鑑賞会」「愛好会」でした。

数年後、
仕事が忙しくなり、
会をやめてしまいました。


あれから半世紀経ちました。
検索で調べると、
労音はその後衰退し、
会の数も会員数も減ったようですが、
現在も活動を続けています。

私の住んでいる埼玉県にはいくつかの会があって、
その名称は、
埼玉県音楽鑑賞協議会
川越音楽鑑賞会
所沢勤労者音楽協議会
狭山労音
秩父音楽鑑賞会
となっていて、
一様ではありません。

いつ頃から名称を変更したのか知りませんが、
かつての私と同じ意見の人が多数いたのだろうと思います。
一方で、
いまだに「協議」している会もあって、
微笑ましくなります。


◎  曼朱紗華(2) 

曼朱紗華の第2弾です。
あまり変り映えもしませんが、
沢山撮ってきたので・・・


曼朱紗華



曼朱紗華



曼朱紗華



曼朱紗華



曼朱紗華



曼朱紗華

小屋があって、
こんな看板が下がっていました。
「巾着田曼朱紗華対策本部」

これを撮ろうとカメラを向けていたら、
通りかかったおじさんが、
「何を撮っているのですか?」
「あの看板です」
「はあ? 看板ですか?」
と不思議そうでした。
「だって、面白いでしょう?
曼朱紗華の対策って何するんだろう、
そう思いません?」
「そういえば、そうですねぇ」
といって、
納得したような、
しないような顔で立ち去りました。

「対策」とは災害とか問題があったとき、
必要になると思いますが、
ここの曼朱紗華は、
絶滅の危機に瀕しているとは思えないし、
増えすぎて困っているようでもないし、
客足は順調に伸びているようだし、
以前は入場無料だったのが最近200円ずつ取るようになったことも、
すんなり受け入れられているようだし、
必要なのは「管理」だけではないかと推察しますが、
見かけによらず、
「対策本部」が必要な問題を抱えているのでしょうか?

あまりにも入場者が増えてきたので、
どうやって減らそうかという「対策」?
まさか・・・・・・


◎  曼珠沙華 

20日(日曜日)に巾着田の曼珠沙華を撮りに行ってきました。
すっかり有名になって、
沢山の花好きが集まります。
おまけに日曜日ですから覚悟して出かけましたが、
大変な人出でした。

電車の駅は人でびっしり。
ホームに降りてから改札を出るまで、
かなりの時間が掛かりました。
道路は大渋滞。
駐車場は乗用車、バスでいっぱい。


曼珠沙華

人出はすごいですが、
広い場所ですから、
なんとか人波は流れます。

張ってあるロープの内側は
びっしりと曼珠沙華が咲いていますから、
中に入り込む不心得者の出ようもありません。
だから
花が見れないとか、
写真が撮れないとか、
そんなことはありません。

すごい好天でした。
赤い花が白く光ってしまいます。


曼珠沙華

毎年、
同じ時期に、
同じ場所へ行って、
同じような写真を撮っています。
とかく上から撮るようになりますので、
今回は、
なるべく下から狙ってみました。


曼珠沙華

所々に白花があります。
多分、
アクセントにするため、
植えているのだと思います。
赤の中の白一点ですから目立ちます。


曼珠沙華

あんまりびっしりと咲いていると、
まばらに咲いている姿を撮りたくなります。


曼珠沙華

花が集まり、
絡み合っています。
題名は何としましょうか?

「赤の狂詩曲」?
それとも、
"Rhapsody in Red"?
"Rhapsody of Fire"?
どれにしましょうか~


◎  サギソウ//敬老の日 

サギソウ

サギソウ(鷺草)
ラン科 ミズトンボ属

植木鉢に植えられていました。
花の姿よりも
鉢が写り込まないことに気を配ってしまいました。


サギソウ

黄色いところにピントを合わせましたので、
花びらはぼけています。
鷺が羽ばたいていると思ってください。



**********

『敬老会』

午後から公民館で「敬老会」がありました。
今年初めて招待状が届いたのですが、
加藤清史郎くんばりに、
「ワシは、そんなところへ行きとうない」
という気がする一方で、
どんな様子か覗いてみたい気もして、
もうひとつは「お祝いの記念品」に惹かれて、
結局行ってきました。

お祝いは狭山茶が一袋でした。
記念品だけもらってすぐ帰る人も大勢いましたが、
式典、アトラクションとも出席しました。

式典は主催者(地元自治会)の挨拶、
来賓の挨拶、
地元小学校の6年生2人の作文朗読などでした。

挨拶、作文を聞いていると
「いよいよ年寄りになったんだなあ」
との思いがしてきます。

アトラクションは「歌声喫茶」でした。
舞台には、
それらしいお揃いのブラウスとスカートをつけた女性、
ピアノ1人、マンドリン2人、歌唱2人、
それに茶色のチョッキを着た男性の司会者が上がりました。

オープニングは「ともしび」。
合唱は、
「東京ラプソディ」、「高原列車は行く」、「もみじ」、
「北上夜曲」、「上を向いて歩こう」、「誰か故郷を思わざる」、
「北国の春」、「四季の歌」、「故郷」
でした。

お年寄りばかりですから、
大音声というわけにはいきませんが、
それなりの音量でした。

♪誰か故郷を思わざる♪
♪あの故郷へ帰ろかな♪
♪忘れ難き故郷♪
故郷を歌った歌が多かったように思います。

私の町は、
昭和40年代後半に、
武蔵野の雑木林を開発して作られた
いわゆる「ニュータウン」です。

だから、
ここに集っているお年寄りに土地っ子はいないでしょう。
遠い近いはあっても、
故郷はどこか別のところにあるはずです。
そしてこの地を「終の住処」と決めているのでしょう。

そんなお年寄りが声を揃えて歌う望郷の歌に、
少々おセンチになって帰りました。


◎  夕暮れ 

8月に撮った写真は昨日で終わりにするつもりでしたが、
もう1回です。

夕暮れ

8月23日の夕暮れです。
詳しくいえば17:24に撮影しました。
放射状の光が面白いと思って何枚も撮りました。


夕暮れ

こちらは17:27撮影です。
上空まで入れたかったので、
縦位置にしました。

題名を「夕暮れ」としましたが、
日が暮れ始める頃から夜に掛けては、
日暮れ、夕方など、
沢山の呼び方があります。

天気予報では、
以前の「宵のうち」を「夜のはじめ」に変えました。
だいぶ耳に馴れてきましたが、
まだピンとこない感じもあります。

「夜のはじめ」って何時頃?
と考えてみましたが判然としません。
それじゃ「宵のうち」は?
それも同じくはっきりしません。
(これは言葉が悪いといっているのではありません。
私の認識が曖昧なのです)

検索は便利です。
たちまち明確な資料にありつくことができました。

下の表が予報用語の時間区分です。
四季によって変らないのか?
という気もしますが、
そこまでは区分してないようです。
1日の区分
詳しく知りたい方は、
下記をクリックして頂けば、
「予報用語の改正について」(平成19年3月29日発表)が
ご覧になれます。

気象庁/平成19年報道発表資料


◎  なんだろう?//看板 

8月に撮って、
掲載しようと思いながら載せてなかった写真、
今回でおしまいにします。


枯れた花

これは何でしょう?
タンポポの羽根に似ていますから、
キク科の花の成れの果てだと思いますが~


枯れた花

綿毛も全部飛んでしまった姿です。
一見、枯れてしまったヒマワリかと思うような
大き目の花(?)です。
しかしヒマワリではなく、
アザミの感じがありますので、
チョウセンアザミ(アーティチョーク)でないかと思っています。


**********

『看板』

現在の所に住み始めたころのことです。
最寄りの駅迄自転車で通いました。
駅の近くに自転車置き場があり、
その自転車置き場近くの細い道に面して、
粋な感じの家がありました。

黒塀でなくてブロック塀ですが、
その塀の上には見越しの松みたいに
松の枝が張り出していて、
塀の中はよくは見えませんが
純和風の家のようでした。

ブロック塀に新聞1ページ大ほどの看板が掛けてありました。
大きな字で、
横書きで、
「おとこ教授」
と書いてあり、
その下には
女名前とおぼしきお師匠さんの名前が書いてあります。

うら若い女性に、
年増のお師匠さんが、
ものを教える、
そんな雰囲気です。

若い女性に「おとこ」の何を教えるのだろうか?
通るたびに思いました。

ある日、
その看板を見て、
エーっと驚きました。
「おこと教授」
と書いてあるではありませんか。
読み違えていたのです。

ひらがなで書かないで、
漢字で「お琴教授」としておいてくれれば、
と思いましたが、
考えてみれば、
私が読み違えたところで、
何の問題もありません。
若い女性が勘違いしなければ、
それでよいのです。

自転車で通りすがりにパッと読んだのが勘違いの原因でしょう。
一度誤解してからは、
それが頭にしみ込んで
思い込みになって、
改めてよく読むことがなかったのです。

この辺りは、
今では再開発されて、
普通の住宅になっています。


◎  センニンソウ//男と女 

センニンソウ

センニンソウ(仙人草)
キンポウゲ科 センニンソウ属

センニンソウ(仙人草)の学名は Clematis terniflora です。
難しい学名なんか出しましたが、
前半の Clematis は属名で、
書いてある通りに読めばクレマチスです。
つまりセンニンソウはクレマチスの仲間なのです。

クレマチスは大きな花ですが、
センニンソウは径が2~3cmの小さな花です。 


****************

昨日に続いて「男と女」です。

こんな話を聞いたことがあります。
恋人同士が何かの事情で別れる。
その後、
それぞれに新しい恋が始まる。

パソコン風にいうと、
新しい恋を
男の方は「名前を付けて保存」し、
女の方は「上書きして保存」する。

というのです。

男性は古い恋のファイルも保存しておくが、
女性は古い恋は消去してしまうというのです。
男は未練がましく、
女は思い切りがよい、
ということでしょうか~。

ウーン、私ならどうするか?
沢山撮った写真もなかなか消去しないで保存しているのだから、
やっぱり「名前を付けて保存」の方でしょうかね~。
皆さんはどうされますか?



三谷幸喜さんが先日の夕刊に
「男と女、喜劇と悲劇」という題で書いておられました。

選挙中のこと。
僕の家がある選挙区には、
全国的に名前の知られた女性候補者がいて、
一度だけイヌの散歩中に近所の公園で演説している彼女を見た。
立ち止まる人がほとんどいない中、
彼女は必死にマイクで訴えていた。
聴衆がほとんどいないところで一人熱く語る姿が、
やけに悲しかった。
結局彼女は落選したのだが、
テレビカメラの前で敗戦の弁を語る様子がまた痛々しくて、
見ていて辛かった。
別に応援していたわけではなかったけれど、
出来れば彼女のそんな姿は見たくなかった。

男性議員が誰もいない公園で必死の演説していても、
落選してがっくり肩を落としている姿がニュースで流れても、
見ていてそう哀しくはならない。

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「奥さんに逃げられた中年男」は立っているだけでも喜劇的だが、
「旦那さんに逃げられた中年女」は喜劇にしてはやや重いのだ。

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今の世の中、
男性はどんなに失敗しても、
なんとか生き抜いていけそうだから安心して笑えるけど、
女性の場合は、
男性よりも立ち直るのに手間ひまがかかりそうで、
その分悲痛さが増すのかも知れない。

------------------


三谷さんは、
男を買いかぶり過ぎ、
女を見くびり過ぎているのでないか、
そんな気もします。

一方、
男はいつも、
か弱い女性を
(ほんとは自分の方が弱いのに--笑)
守ってあげたい、
助けてあげたい、
と思っている、
そんな気もします。

「男と女」
私には重過ぎるテーマでした(汗)。


◎  ホトトギス//男と女 

ホトトギス
ユリ科 ホトトギス属

この花の名は鳥のホトトギス(杜鵑)の胸模様との類似に由来するそうです。
英語では Toad Lily (ヒキガエルのユリ)と呼ぶそうです。
ヒキガエルの背中のイボイボに似ているからとのこと・・・
日本名の方が優雅です。


ヤマジノホトトギス

ヤマジノホトトギス


ホトトギス

ヤマジノホトトギスの蕾


ホトトギス

タマガワホトトギス


***********

数年前のこと。
左手親指が腱鞘炎(バネ指)になり、
治療では治らず、
手術をしてもらいました。
(「手術」というと大げさに聞こえますが、
ほんのちょっと切っただけです)

それでも一応は手術ですから、
数日前に血液検査をやりました。
健康診断のときのように注射器で血液を採りました。
看護師さんがやってくれたのですが、
彼女は必要量をまとめて吸い取ると、
1、2m離れたテーブルのところへ行って、
その血液を、
(何というのでしょうか)検査用のチューブ数本に小分しました。

健康診断のときは医師が注射器を腕に射したままで、
その「検査用チューブ」を次々と差し替えて採血しますから、
「あれ、やり方が違う!」と思って、
看護師さんの手元を見つめていました。
(後で考えてみると、
チューブを手渡してくれる助手がいないから、
そうするしかなかったのでしょう)

私の視線に気づいた彼女は、
「あら!男の人に血を見せてはいけませんわね」
といって、
くるりと向きを変えて作業を続けました。

処理が終わると私のところへ戻ってきて、
針の痕に当てておいた脱脂綿をはずしてくれました。
「なんで男が血を見るといけないの?」
と聞いてみました。

「男の人は、血を見ると気分の悪くなる人がいるんです」
との返事でした。
これだけの分量の、
それもガラスチューブに入れられた血液で?
と不思議な気がしたのですが、
そのとき思い出したことがあります。

会社勤めをしていた昔のことです。
その年入社してきたばかりの若い人が、
何かで怪我をして、
人差し指から血を出しました。

見ると大したことはありません。
ぽたぽた垂れるほどでもないのです。
しかし彼の顔は真っ青で、
おろおろしています。

「こんなもの、押さえていればすぐ止まるよ」
といって相手にしませんでしたが、
彼にすれば、
私が冷淡な人に見えたようでした。

二十いくつにもなって、
あれっぽちの血でパニックになるとは、
と驚いたのでしたが、
それまで血なんか出したことがなかったのかも知れませんし、
あるいは血が出たら、
いつもあんな風にパニックを起こしていたのかも知れません。

この事例を思い出してみると、
看護師さんの「男の人は・・・」も頷けます。

「男の人は・・・」というのですから、
女の人は大丈夫なのでしょう。
「土壇場では女の方が男より度胸がある。
それは女がお産をするからだ」
と聞いたことがあります。

男は弱い。
女は強い。


◎  防衛省見学 


防衛省

今日は東京市ヶ谷にある防衛省の見学に行ってきました。
現在の防衛省というよりも、
主に過去の歴史を見せてくれました。


防衛省

ここの見学が主でしたが、
市ヶ谷台記念館です。

かつての陸軍士官学校本部として使われた建物で、
昭和20年8月、米軍に接収され、
翌年5月、講堂が東京裁判の法廷として使用されました。
昭和34年に返還され、
現在は記念館となっています。

左側に見えるポーチの上はベランダになっていて、
昭和45年11月25日、
ここで三島由紀夫は、
楯の会会長として自衛隊にクーデターを促し失敗、
右側建物内で割腹自殺を遂げました。

昭和40年、三島は雑誌「新潮」に
小説「豊饒の海」の連載を開始、
決起の朝、
最後の原稿jを出版社に届けてから、
ここを訪れたそうです。

「豊饒の海」は「夢と転生」がテーマで、
第1部「春の海」
第2部「奔馬」
第3部「暁の寺」
第4部「天人五衰」
からなる大作です。

私が読んだのは単行本でしたから、
事件のかなり後のことだったわけで、
「転生」の小説として記憶に残っています。

先日来のメタボリズム(転生)のこともあって、
割腹自殺の事件よりも、
この小説のことが心に浮かびました。

実は、
ある手術を受けて、
退院後の自宅療養中、
近所の方が「暇つぶしにお読みになったら」と、
まとめて4冊貸して下さったのでした。

長い年月を経て、
詳しい内容は忘れてしまいました(苦笑)。


◎  空蝉 


ウツセミ

空蝉(うつせみ)

1. この世に現に生きている人。転じて、この世。うつしみ。
《「うつしおみ」が「うつそみ」を経て音変化したもの》
2. 蝉の抜け殻。また、蝉。《季 夏》
3. 源氏物語第3巻の巻名。またその登場人物。


ウツセミ

源氏物語 第3巻。
空蝉と継娘・軒端の萩が碁を打っているところを
光源氏が覗き見しています。

空蝉は顔も姿もさしてよくないのですが、
物腰態度が優雅で魅力的でした。
継娘の方は顔かたちでは空蝉よりましなものの、
気品では劣って見えました。

碁をさし終えると、
母と娘は一緒に寝所に入りました。
空蝉に惹かれている源氏が忍び込むと、
人の気配に気づいた空蝉は薄衣を残して隠れてしまいます。

源氏は心ならずも、
残された軒端の萩と契りを交わし、
蝉の抜け殻のような薄衣を持ち帰りました。

翌朝、
源氏は歌を贈ります。
空蝉の 身にかへてける このもとに
猶人がらの なつかしきかな


歌を贈られた空蝉も
源氏の愛を受けられない己の境遇のはかなさを嘆きます。
(空蝉は人妻で後妻。軒端の萩は先妻の娘)


ウツセミ

この蝉は道路をゆっくりと、
歩いていました。
まもなく死を迎えるのでしょう。


ウツセミ

蝉の亡骸が西日を受けています。
なぜか蝉は腹を見せて死ぬようです。

蝉の死骸に蟻が群がっていることが
よくあります。
少し前に流行った「送り人」に見えます。

生まれて、生きて、死んで、送られて、
先日紹介したメタボリズム(転生)の輪が回っています。


◎  ツユクサ 

今日はツユクサです。

ツユクサ(露草)
ツユクサ科 ツユクサ属

ツユクサ


ツユクサ


ツユクサ


高橋治著「くさぐさの花」という本から、
この花についての文を紹介します。

露草の瑠璃十薬の白繁り合へ     石田波郷

冒頭にこの句を出しておいてから、
露草をスター級雑草だと述べたあとに、
こう書いてあります。

水気のある土地だと、
露草はメヒシバといい勝負をくりひろげる。
冒頭の波郷の句には、
露草とドクダミ(十薬)のそんな類似性が底にある。
茎の節々から根を出し、
どこまでものびて行く露草は、
メヒシバと同じで、
草とりの時に茎をたぐると、
根もとまで3、4メートルもあったりする。
共に、人間を呆然とさせる繁殖力の持ち主で、
戦争に負けるまでの大日本帝国を思わせる。

ところが、
月草、はたる草、うつし花と、
別名まで本名同様優しい名をもらっているのは、
花が愛くるしいせいである。
本性の凄まじさと外見のいとおしさが、
かくも食い違っているところをみると、
命名者は男どもに違いない。
女ならぐさっと正体をえぐる名を考えつくだろう。


庭を持っていない身には、
「凄まじさ」の実感はありませんが・・・

上の写真は、
8月下旬の暑い日、
お昼を食べて、
昼寝をして、
目が覚めてから、
撮ってきました。

歳時記に
こんな句がありました。

露草の瑠璃いちめんの昼寝覚め     蕪城


◎  レンゲショウマ 

8月下旬にレンゲショウマを撮りに行ってきました。
例年は初旬に行くのですが、
今年は行きそびれていました。
まだ咲いていると聞いて、
それではと、
行ってみました。


レンゲショウマ

今年は花が遅かったのでしょうか、
まだ沢山咲いているし、
ツボミも沢山ありましたが、
花びらにシミのあるものが多くて、
やっぱり早い時期の方がよいと思いました。


レンゲショウマ

レンゲショウマ(蓮華升麻)
キンポウゲ科 レンゲショウマ属


- - - - - - - - - - - 


昨日、栄養士さんのお話を聞く機会がありました。
話の中に「メタボリズム(metabolism)とは代謝のことで・・・」
というようなことが出てきました。

それを聞いて、
2年ほど前「ムンク展」で見た絵を思い出しました。
あの「叫び」の絵で有名なムンクです。
題名はズバリ「メタボリズム(Metabolism)」でした。


メタボリズム

この絵の前に立ったとき、
男女とも、
(裸身だからよく分かりますが)
腹回りが特別大きいとは思えないのに、
「何故メタボ?」と思いました(苦笑)。

この絵の解説を紹介すると、
裸体の二人はアダムとイヴ。
間に木が立っていて、
木の根の下には人間と動物の骨があり、
上にはオスロの都市景観がある。
つまり、
死から生へ、
過去から未来へという
「メタボリズム(転生)」にほかならない。
「肉体は死後も消滅するのではない。
その成分は分解し、形を変えるのである」
と画家は記している。



帰宅して、
辞書を引くと
metabolism=代謝。
(生物が食物などをエネルギーに変える化学的活動など)

また、
代謝=古いものと新しいものとが入れかわること。
とありました。


ということで、
「メタボ」は決して太鼓腹のことではありません。
「代謝」のことであって、
それに異常が起こるのが
「メタボリック症候群」なのです。
(それを引き起こす原因のひとつが肥満)

この絵のお陰で、
そのときは理解したつもりだったのに、
いつの間にかまた、
「メタボとは太鼓腹」と思い込んでいました。

皆さま方はすでに
ご理解なさっていることなのですが、
愚かな自分自身の記憶を新たにするため、
あえて書いた次第です。


◎   池めぐりコース(終わり) 

大沼池を後にして、
バス停まで歩きました。

もうひとつ逆池という池があったのですが、
二股の分かれ道で、
どちらへ行ってもその池に出ると思ったのに、
コースを違えてしまって、
逆池には出ないでしまいました。


池めぐり

ホタルブクロ(蛍袋)
キキョウ科 ホタルブクロ属


池めぐり

ヤマハハコ(山母子)
キク科 ヤマハハコ属

下のウスユキソウと比べてみてください。


池めぐり

ウスユキソウ(薄雪草)
キク科 ウスユキソウ属

ヨーロッパアルプスの名花・エーデルワイスの親戚です。
同属のハヤチネウスユキソウやミヤマウスユキソウの方がもっと近いようですが・・・


池めぐり

トリアシショウマ(鳥足升麻)
ユキノシタ科 チダケサシ属


池めぐり

ノアザミ(野薊)
キク科 アザミ属

この花に限らず、
どの種類のアザミでも、
見つけると撮りたくなります。
今回も沢山撮ったのですが、
お見せしたい写真がありませんでした。
最後に1枚ぐらいと思って、
これにしました。


池めぐり

ソバナ(だと思います)
キキョウ科 ツリガネニンジン属


池めぐり

最後はダケカンバの林の中の平坦な道です。

午後からは安定した晴れになりました。
ホテルの部屋のテルテル坊主のお陰だったかも知れません。



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