Photo & Essay

◎  しろよひら 

時期外れになりましたが、
白いアジサイです。
昨日の白ムクゲからの流れでの
白花でもありますし、
もひとつは、
昨日の朝日新聞俳壇の句が気に入ったからです。


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白四葩(しろよひら)逢はずにをりて会へず逝く   時田幻椏

金子兜太 選評。
恋の句。季語に工夫があり、情艶めく。

さーて、「しろよひら」って何のことでしょう?
調べた結果です。
よひら 【四片】
(1)花弁が四枚あること。また、その花弁。
(2)(「四葩」と書く)アジサイの異名。[季]夏。


「紫陽花」といってくれれば、
すぐに分かるものを、
という思いもありますが、
上五を「紫陽花や」とか「白紫陽花」としないで、
「白四葩」としたことを兜太先生は褒めているわけです。
お陰で言葉をひとつ覚えました。

「恋の句」といいますが、
若々しい恋ではないでしょう。
時空を超えた「老いらくの恋」?

哀しくも美しい恋の顛末に合わせたいと、
写真を加工してみましたが・・・


◎  シロムクゲ 

近所に白いムクゲの木があって、
いっぱい花をつけています。


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ムクゲ(木槿) アオイ科



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微かな光がメシベに当っていました。



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花びらの地模様が美しいです。



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上の模様とは、
微妙に違うような・・・


「しろむくげ」と書いてみると、
「しろむく」→「白無垢」が連想されます。

白無垢(しろむく)とは、
表裏白一色で仕立てた和服である。

古来、日本では白を神聖な色として、
祭服の色に用いた。

室町時代末期から江戸時代にかけて、
花嫁衣裳、出産、葬礼、経帷子、切腹の衣服とされた。
下着を白無垢にするのは高貴の風。

明治以降、洋式慣行が入り、
葬礼等が黒になり、
結婚式(神前挙式)で花嫁が着用する婚礼衣装と式服の下着に残る。

(Wikipedia)

ここの花は、
オシベが黄色っぽいほかは、
真っ白ですから「白無垢」の言葉が似合います。

上の花びらを生地にしたら、
和服よりも洋装、
ウェディングドレスに向くでしょうか?
きっと、素敵ですね!


◎  ツユクサ 

ツユクサというから、
露に濡れていたら風情があると思いますが、
日照りの昼間の撮影で、
露の気配もありません。
それなのに、
瑞々しい青色で咲いています。


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ツユクサ(露草) ツユクサ科



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「露と消え・・・」とかいう歌があったなあ、
と調べてみたら、
豊臣秀吉の辞世の歌でした。

露と落ち 露と消えにし 我が身かな
浪速のことは 夢のまた夢


秀吉が「露」なんじゃあ、
私なんかは「霧」の1粒にもならないだろうと、
思ってしまいます。

秀吉が亡くなったのは8月。
亡くなったといえば、
今日7月29日は、
ヒマワリの絵を描いたゴッホの命日だそうです。

ゴッホは1890年7月27日、
銃で自殺を図り、
7月30日に亡くなったそうです。
享年37歳。

生前に売れた絵は1枚だけだったとか・・・
現在のように、人気が高くて、
描くあとから高額で売れていたなら・・・

ゴッホも、
「露と落ち 露と消え」た人でした。


◎  ヒマワリ 

ヒマワリが続きましたが、
これでオシマイです。


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正面。

花びらに囲まれた内側が3段に分かれて見えます。
中心部とその回りと、
そのまた外周部とでは、
花の形態が違います。

調べてみました。
外側の「黄色い花びら」が「舌状花」で、
「内側全部」が「筒状花」です。

「筒状花」は外周側から中心へ向かって咲いていくので、
3段階に見えるのは、
開花の段階が異なるということです。



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横顔。



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後ろ姿。

この言葉、有名な句があります。

うしろすがたのしぐれてゆくか  山頭火

「しぐれ」だから初冬でしょう。
舞台は、
枯れ野かなんか、淋しい、侘しい所でしょう。
このヒマワリには合いません。


古い歌ですが、
「ウナ・セラ・ディ東京」(作詞:岩谷時子)

あの人はもう私のことを 忘れたかしら
とても淋しい
街はいつでも後姿の 幸せばかり
ウナ・セラ・ディ東京 ム……


ム……、
舞台は東京の街角の夕暮れですから、
場所が合いません。
「幸せ」な感じはあるのですが〜


検索で調べていたら「後ろ姿」という歌があったのですが、
「著作権」により「転載不許可」とのこと。

他人の写真を許可なく撮るのは肖像権侵害。
検索していて分かったことは、
顔が見えなくても、
「後ろ姿」でも、
肖像権があるとのこと。
難しい時代になりました。



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うなじ。

街で見かけた女性の「うなじ」が美しいからといって、
こっそり撮ってはいけませんが、
ヒマワリならいいでしょう。

その内に、
「このヒマワリは俺のだ。撮っちゃいかん」
なんていわれる日が来なければよいのですが・・・


◎  暑中お見舞い申し上げます 

昨日までのヒマワリ畑よりも規模は小さいですが、
航空記念公園にもヒマワリ畑がありました。
中輪の花です。
公園ですから、家も電線も写り込みません。
そこでの写真です。


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7月22日が暦の上で「大暑」。
今日27日が「土用の丑の日」です。
今が暑さの盛り。
長期予報では、
残暑も厳しそうです。
皆様ご自愛下さい。



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丑の日はウナギの蒲焼き。
でも、シラスウナギが激減しているそうで、
ウナギの代わりの食材がいろいろ考案されているとか・・・

丑の日だからって、
日本中の人がみんな、
ウナギを食べなくたっていいじゃないですか〜
人と違ったっていいじゃないですか〜

で、上の写真ですが、
1個だけ、
別の方を向いています。
叱ったらいいのか、
ケナゲだと褒めたらいいのか・・・

よく見ると、
他の花も少しずつ向いてる方角が違っているようです。



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この子たちだって、
別に喧嘩しているわけでもないでしょうに、
正反対を向いています。

「ヒマワリは太陽の方を向いて咲く」←ウソです!


◎  ヒマワリの声が聞こえる 

ヒマワリ畑のヒマワリたちから、
いろんな声が聞こえてきます。


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仲良し4人組の相談。
「夏休みになったし、何して遊ぼか〜」
「輪になって踊ろか〜」
「動けないんだから、麻雀でもやろか〜」



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「赤ちゃん、可愛いでしょ!
この子、美人になるわよ。きっと!」



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「ご心配とご迷惑をお掛け致しましたことを、
深くお詫び申し上げます」



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「毎日暑いね!」
「ほんとに!
ガマンしましょ!
だって、ヒマワリなんですもの!」



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「どうして、こんな悲しい思いを、
しなけりゃいけないんだ〜〜〜
シク…シク…」



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噂が広まる。
「この畑、もうじき、ブルドーザーが入って、
われわれみんな、なぎ倒されて、埋められるんだって〜」


最後だけは、ほんとの話です。


◎  ヒマワリ畑 

先日、
ヒマワリの花を撮りたいと思って、
出かけました。

その途中で見つけたゴマの花とヤマユリを
先行で掲載しました。

家からちょっと出ると、
畑地が広がっています。
畑の隅っこ、農家の庭先に、
少し咲いていれば、
との思いでしたから、
1〜2個の花を撮るつもりで、
マクロレンズをつけて出かけたのですが・・・


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見つけたのは、
ほんとのヒマワリ畑でした。
「これはすごい!」と、
喜んで撮りました。

しかしこの広がりは、
90mmのレンズでは撮れません。
それで、日を改めて、
撮りに行ってきました。

この向きだと林がバックになって、
(家やビルも少し入ってしまいますが)
好都合なのですが、
花がみんな、あっちを向いています。

ヒマワリは太陽を追って、
回るといいますが、
そんなことはありません。
ずーっとあっちを向いたままです。



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反対側に回ると、
林はなくて、
鉄筋の建物や、
住宅や、
それに電柱、電線がごちゃごちゃと入ってきます。
折角の広がりなのですから、
もっと広く、
いっぱいに撮りたいのですが、
見苦しくないのはこれが限度と諦めました。



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ヒマワリ(向日葵) キク科

この畑の向日葵は大径です。
大きいのは直径30cmはありました。



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例によって、
俳句を探してみました。

向日葵がみんな向こうを向いている   佐伯のぶこ

まさに1枚目の写真です!

向日葵が西を向かずに日暮れたり   保坂加津夫

1枚目の写真、西から東を撮っています。
最初に行ったのは夕方近くでしたが、
向日葵は東を向いたままでした。

俳句を探していると、
向日葵=ゴッホの組み合わせの句が出てきます。
フランスのヒマワリ畑は、
地平線の彼方迄続いていて、
電線や家が邪魔になることはないでしょう。


◎  ヤマユリとシャレコウベ 

ブログを始めた頃は、
写真を1枚載せて、
それに関係があったり、
なっかたりの、
短い文を添えました。

旅行などをしてくると、
写真も沢山あるし、
説明のためにも、
1枚では足りなくて、
枚数が増えてしまいます。

それが続くと、
花でも風景でも、
1枚では淋しいような気がしてきて、
最近では、
4〜6枚くらいの写真を、
いつも載せています。

気持ちを切り替えて、
今日は1枚にしようかと、
思ったのですが、
やっぱり淋しくて、
もう1枚追加しました。


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ヤマユリ(山百合) ユリ科

「立てば芍薬、坐れば牡丹、歩く姿は百合の花」
という、
美人を形容する言葉がありますが、
その「百合」とはヤマユリのことだと、
勝手に思っています。



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「シャレコウベ」
またの名を「サレコウベ」
あるいは「ドクロ」

近所のお宅のブロック塀の下、
縁石の上にチョコンと置いてありました。
大きさは5cmばかりの小さな物です。
頭上に蛇のオマケまでつけてあって、
魔除けなのでしょうか?

シーサーだの、鬼だのは、
門柱の上、屋根の上に載せますが、
なんでこれは下に置いてあるのでしょうか〜

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美女がやがてシャレコウベになってしまう、
というお話は、
地獄草子などにも出てきますが、
当ブログで、
昨年12月23日(「大覚寺」)に載せた伝説を再掲します。


嵯峨天皇(786~824、在位809~823)の皇后は、
橘嘉智子(786~850)で、
檀林皇后と呼ばれ、
絶世の美人だったそうです。

伝説によると、
檀林皇后はすばらしい美貌の持ち主でもあり、
恋慕する人々が後を絶たず、
修行中の若い僧侶たちでさえ心を動かされるほどであった。
深く仏教に帰依していた皇后はこうした状況を憂い、
この世は無常であり、
すべてのものは移り変わって、
永遠なるものは一つも無い、
ということを自ら示して人々の仏心を呼び起こそうと、
死に臨んで、
自分の亡骸は埋葬せず、
どこかの辻に打ち棄てよと遺言した。
遺言は守られ、
皇后の遺体は辻に遺棄されたが、
日に日に腐り、
犬やカラスの餌食となって醜く無残な姿で横たわり、
白骨となって朽ち果てた。
人々は世の無常を心に刻み、
僧たちも妄念を捨てて修業に打ち込んだという。


ヤマユリを絶世の美女になぞらえ、
遠からず、
シャレコウベになってしまうという、
説話でした。


◎  ゴマの花 

ヒマワリの花が咲いていないかと、
探し歩いていたら、
ゴマの花が咲いている畑を見つけました。


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ゴマ(花) ゴマ科

日本で消費されるゴマの99.9%は輸入品だそうです。
全体の僅か0.1%(約200トン)に当る国産ゴマのほとんどは、
鹿児島県喜界島で生産されているそうです。

そんなことを知ると、
すごい貴重な写真を撮ったような気がします。



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この花(夏の季語)を詠んだ俳句を探したら、
こんなのが・・・

あさきゆめとみしはごまの花なのか   阿部完市

野の恋はうす紫の胡麻の花   南あかね


「あさきゆめ」や「野の恋」は、
この花の色に合いますね。

「初恋」も合いそうに思いますので、
一句作ってみました。

遠き日の淡き初恋ごまの花  capucino


ヒマワリ畑は見つかりました。
写真は近日掲載予定です。


◎  「アルプの里」こぼれ写真 

「アルプの里」シリーズで
載せないでしまった写真を集めてみました。


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ロープウエイで昇って、
外へ出るとすぐあるのが、
このゲートです。
(上部しか撮ってありませんが、逆U字型のゲートです)



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上のゲートを抜けるとすぐにあるのが、
この二つの鐘です。
この下が1〜2坪ほどの木板のプラットホームになっていて、
「恋人の聖地」と看板がありました。
(意味がよく分からないのですが・・・)



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上の2個の内の右側の鐘です。
鳴らしてみました。
快い響きでした。



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タカネナデシコ(高嶺撫子) ナデシコ科

ロックガーデンで撮りました。
ロンドン・オリンピックも近いので、
女子サッカーチームの勝利を祈って掲載します。



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越後湯沢駅からロープウエイ乗り場に向かって歩くと、
橋を渡ります。
上流の方を眺めると、
こんな滝が何段も続いています。



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上越新幹線は大宮駅で降りて、
駅ビルの寿司屋さんで夕食。
お疲れさま〜。


◎  湯沢町 

「アルプの里」にサヨナラして帰ります。
日帰りの旅です。


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麓と高原を結ぶロープウエイです。
小さく見えますが、
百何十人か乗れる大きさです。


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湯沢町のメインストリート(だと思うのですが〜)

かつて、
新潟県と東京を結ぶ鉄道は、
上野駅から、
高崎線〜信越本線か、
東北本線〜磐越西線か、
遠回りする経路しかありませんでした。

上越(上州と越後)国境の山にトンネルを掘って、
昭和6年に上越線が開通して、
ようやく直通路線ができました。

東京から汽車に乗って、
長いトンネル(清水トンネル)を抜けたところにあるのが、
越後湯沢駅でした。



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通りの店先に置いてあった石鉢の中のスイレン。



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湯沢は温泉の街です。
「アルプの里」にも、
街の中にも、
足湯がありました。
靴を脱いで足を浸して、
のんびりしました。

その足湯の湯槽の脇に、
枯れかけたドクダミがあって、
午後の陽が当っていました。



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店先にアジサイを置く家が多く、
まだきれいに咲いていました。



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土産物屋です。
「笹だんご」は名物です。
「駒子もち」の「駒子」は、
「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」
という書き出しで有名な、
川端康成の小説「雪国」のヒロイン(温泉芸者)です。

「雪国」が発表されて以来、
湯沢町は「雪国」の舞台として有名になりました。

2007年に同じ「アルプの里」へ行きました。
そのときに「雪国」のことを一生懸命に書きましたので、
興味があって、時間のある方は、ご覧になって下さい。

「国境」

「雪国」

「温泉と芸者」


◎  ブナ林 

「アルプの里」トレッキングコースの続きです。


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山道へ入って行きます。

1時間コースと30分コースの分かれ道があって、
1時間コースはブナ林を通ります。
これが楽しみで、
こちらのコースを選びました。



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ブナ林に入りました。
樹齢何百年という古木はないようです。
日本有数の豪雪地帯ですから、
そのせいでしょうが、
ブナの根元が曲がっています。



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ブナの幹。



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ブナ林を抜けると、
後は下り道で、
かんかん照りになりました。



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スキー用のリフトです。
動いていても、
止まっていても、
写真に撮れば、
同じになりますが、
完全停止の状態でした。



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冬にはスキー場になるのでしょうが、
そんな緩やかなスロープに、
少しだけニッコウキスゲが咲いていました。
これから最盛期を迎えるのでしょう。


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野球の実況放送で「一瞬にしてダブルプレイが成立」と、
よくいいます。

「一瞬」とはどの位の時間でしょう?
昨日の「一寸の光陰」は、
何秒とも何分ともいいようのない曖昧な時間でしたが、
「一瞬」は一度瞬きするほどの時間ですから、
かなり具体的です。

短い時間としては「1秒」があります。
「1秒」は結構長い時間です。
心臓は1回鼓動するし、
光は地球を7回り半するし、
音は340m先迄届きます。

瞬き1回の時間は?
カメラのシャッター速度で考えてみました。
1/1000秒? 1/2000秒? とか・・・

ところが、
Wikipediaには100〜150ミリ秒と書いてありました。
つまり、
1/10〜1.5/10秒だというわけです。
シャッター速度だとしたら、
かなりスローです。
そんなに長いのかなあ、と思っていますが、
いずれにしても
「1秒」よりもずっと短い時間です。

では野球のダブルプレイにはどの位の時間が掛かるのでしょう?
1塁に走者がいます。
次の打者が3塁にゴロを打ちます。
ボールは3塁手~2塁手~1塁手と渡って、
それが打者走者よりも早ければダブルプレイ成立です。

打者が打ってから1塁に達する迄に要する時間は、
平均で4秒台後半、
早い選手で4.0秒だそうです。
(イチロー選手は走りながら打つから3.7秒だとか~)
だからダブルプレイが成立する迄の時間は4秒位なのです。
それを一瞬(約0.1秒)で成立したかのようにいうのは、
大げさ過ぎると思います。

いつも違和感を感じているのですが、
代案があるのかといわれると、
正直なところ、
ありません。
比喩なんだから、
思いっきり大げさに、
「一瞬」というしかないようです。


◎  トレッキングコース 

「アルプの里」周辺の山道を歩くコースが用意されています。
30分コース、1時間コース、2.5時間コースなどです。
1時間コースを歩いてみました。

「トレッキングコース」なんて、
ものものしい名前がついていますが、
写真を撮りながら、
ゆっくり歩いて、
それでも60分掛かりませんでした。


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背の高い草(?)の葉です。
黄色になって、
虫に喰われて・・・



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名前、分かりません。



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ヤマアジサイ。
今が盛り、いっぱい咲いていました。



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ヤマアジサイ。



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片側は開けていて山と雲と見えます。



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ヤマブドウの蔓。

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少年易老學難成
一寸光陰不可輕
未覺池塘春草夢
階前梧葉已秋聲


有名な詩を思い出しています。
読み方も書いておきます。

少年老い易く学成り難し
一寸の光陰軽んずべからず
未だ覚めず池塘春草(ちとうしゅんそう)の夢
階前の梧葉(ごよう)已(すで)に秋声


少年に対する訓戒の詩だと思っていたのに、
老年の今、読んでみると、
「いわんこっちゃない。
一寸の光陰を大事にしないから、
学はならなかったし、
未だに春の夢をみているようだが、
もう人生も終わりだよ」
といわれているような気がします。

それはそれとして、
今日取り上げたてみたいのは「一寸」です。

辞書には、
【一寸】いっすん
1)尺貫法の長さの単位。寸
2)わずかな時間•距離•量、また小さい物事のたとえ。

また「ちょっと」と読んで、
物事の数量•程度や時間がわずかであるさま。すこし。
を表すこともあります。

「一寸の光陰」て、どの位の時間?
 何秒だとか何分だとか、
数字では表せないと思います。
人によって、
場合によって、
違っても構わないと思います。

僅かな時間も惜しんで勉学に、仕事に・・・
100歳のお医者さん、
日野原重明さんの睡眠時間は4時間と聞いたように思います。
1日20時間を有効に活用して、
精一杯生きておられます。
送迎の車の中は原稿書きの時間だそうです。

それに比べて私は、
夜はたっぷりと寝て、
昼寝して、
電車に乗れば居眠りしていますから、
仮に100歳まで生きたとしても、
日野原先生の半分も3分の1も生きたことにならないだろうと・・・

今更あせっても仕方ないこと。
「すでに秋声」だけは、
受け入れたいと思います。


◎  レストラン "Alpina" 

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「アルプの里」のレストラン。
ここで昼食。
美味しいイタリア料理でした。

店内の飾り物を撮ってきました。



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シャンデリア。



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窓枠の上の飾り皿。



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飾り皿の間にあるのはミシン。



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ボトル。



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小窓のボトル。

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梅雨が明けました。
明ける前から暑い日が続いています。

明日、19日は土用の入り。
これからが最も暑い時期(暑中)です。
そして土用が終わると立秋(8月7日)。
以後は残暑となります。

古代中国では、
五行説から、
春は木が、
夏は火が、
秋は金が、
冬は水が支配し、
各季の間の18〜19日間を土が支配すると考え、
これを土用と呼びましたが、
現在では土用といえば、
夏〜秋間の土用のことになっています。


◎  MAXたにがわ号 

昨日は、
オダマキから旅へと
話題が転じてしまいましたが、
その続きです。

「旅」に因んで、
今回乗った上越新幹線です。


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MAXたにがわ号、
東京発越後湯沢行きです。
終点で最後に降りたから撮れた写真。

実はガラガラに空いていたから、
停車したら、
たちまちこの状態になりました。



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ホームにはほとんど人影がありません。

終点は大都市ではなくて、
新潟県湯沢町。
近距離新幹線です。
それなのに東海道新幹線と同じ16両編成!
そして2階建て。

帰りも同じようにガラガラでしたが、
この新幹線は各駅停車です。
途中駅での乗り降りは結構多かったので、
JRの経営を案じる必要はなさそうです。



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8両+8両=16両
でした。



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外は快晴。
駅舎内の光と影。



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説明不要。


をだまきや旅愁はや湧く旅の前  水原秋桜子

の話に戻ります。
「旅」の意味は物見遊山にとどまらず、
範囲が広いことを昨日書きました。
今日は「旅愁」について考えてみます。

例えば
芭蕉が「奥の細道」の旅の途中、平泉で、

三代の栄耀一睡の中にして、
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
さても義臣すぐって此城にこもり、
功名一時の叢となる。
「国破れて山河あり、
城春にして草青みたり」と、
笠打敷て、
時のうつるまで泪を落し侍りぬ。

夏草や兵どもが夢の跡


これを「旅愁」というでしょうか?
そうだとすれば、
秋桜子の句もこんな風に・・・

オダマキの名を聞くと、
思い出されるのが静御前。

しずやしず しずの苧環 繰り返し
昔を今に なすよしもがな


オダマキの花を見て、
ふと旅に出ようと思い立つ。
行く先は、静御前が義経と別れた吉野山。
そこで昔を偲んでこよう。
と考えると、旅立つ前から、
「旅愁」が湧き上がってくる。

ということになって、
ストーリーは出来上がるのですが、
旅先で昔のことを見聞きして涙を流すのではなくて、
自分の心の中にある悲しみ、愁いが、
旅の最中に出てくるのが「旅愁」ではないかという気がします。

となると、
秋桜子の句はどういうことなのか、
なかなか核心に迫れません。


◎  オダマキ 

「アルプの里」の「ロックガーデン」。

今日は、オダマキ(苧環)(キンポウゲ科)です。


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をだまきや旅愁はや湧く旅の前  水原秋桜子

という句がありました。

【旅愁】を辞書で引くと、
旅先で感じるわびしい思い。たびのうれい。客愁。
とあって文字通りの解釈でよいわけです。

旅行は趣味のひとつ、
あちこちへ出かけますが、
「旅愁」なんて感じたことがありません。

出かける前から「旅愁」が湧いてくる旅とは?

【旅】を辞書で引いてみると、
1)住んでいる所を離れて、よその土地を訪ねること。旅行。
2)自宅を離れて臨時に他所にいること。

とあります。

私の旅はまさに、
住んでいる所を離れて、よその土地を訪ねること。
に他なりませんが、
楽しむことが目的です。
知らない土地で珍しいものを見たり、
こぎれいなホテルに泊まって、
普段より美味しいものを食べたり・・・

住んでいる所を離れて、よその土地を訪ねること。
は必ずしも楽しみのためばかりではないでしょう。

例えば(万葉集だから、古いですが〜)、
家にあれば 笥に盛る飯を 草枕
旅にしあれば 椎の葉に盛る
(有馬皇子)


家にいれば、
ご飯は器に盛って食べるのに、
旅に出ているから、
椎の葉に載せて食べている。
と嘆いているのですから、
旅先で感じるわびしい思い。
つまり「旅愁」を歌っているわけです。

【旅】の意味の2番目。
自宅を離れて臨時に他所にいること。
は、大震災で家を流されたり、
原発事故で家に住むことができなくなったりして、
遠く離れた土地の仮設住宅で暮らしているのも「旅」なのでしょう。

長くなりますから、
続きは明日に。


◎  白花、紅花 

「アルプの里」の「ロックガーデン」。

コマクサとジャコウアオイの白花と紅花。


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コマクサ(駒草) ケシ科

期待して行ったのですが・・・
咲いてはいましたが、
チョコッとだけでした。



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コマクサ(紅)です。



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シロバナジャコウアオイ(白花麝香葵) アオイ科

 

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モモイロジャコウアオイ(桃色麝香葵) アオイ科


まだ梅雨明けしませんが、
暑くなってきました。
暑い日の午後のひと時の午睡は、
心地よいものです。

歳時記をめくっていたら、
昼寝用の枕の季語(夏)が2つありました。

【籠枕(かごまくら)】
竹や籐で編んだ枕。

浅き世を浅き眠りの籠枕   沙美

昼寝は15〜30分がよいそうです。


【陶枕(とうちん)】
夏の午睡などに用いる陶磁製の枕。
私が小さい頃、
父が昼寝に使っていました。

陶枕の冷えのまにまにわが昼寝   爽雨


私は普通の枕で昼寝します。


◎  エーデルワイス 

「アルプの里」の「ロックガーデン」。

「ヒマラヤの青いケシ」は終わり近かったですが、
「エーデルワイス」は沢山咲いていました。


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エーデルワイス キク科



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「アルプの里 ガイドブック」から「エーデルワイス」の説明を引用します。

アルプスやヒマラヤ西部の
標高3000m〜3500mの日当りのよい岸壁に自生している。
エーデルワイスはドイツ語で「高貴な白」という意味である。
日本の高山にもエーデルワイスによく似た仲間がたくさん自生している。
純白で綿毛のような星状の花は、
可憐で優雅、
気品にあふれている。
しかし、
当園では気候の関係で、
自生地のように美しく咲くことはできない。
花のように見えるのは星状葉で、
花は中心部の黄色の部分である。


「エーデルワイス」の歌は、
映画「サウンド・オブ・ミュージック」の中で歌われました。
映画で主役(マリア)を演じたジュリー・アンドリュースの歌唱を紹介します。





日本の高山で咲く「エーデルワイス」の仲間は、
「ウスユキソウ(薄雪草)」と呼ばれます。


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ハヤチネウスユキソウ(早池峰薄雪草) キク科

原産地は早池峰山で、
岩手県にある標高1,917mの山。
北上山地の最高峰です。


訪れた「アルプの里」は、
確かな数字は見つからないのですが、
標高1000mくらいのようです。
高山植物を育てるには、
もう1000mくらい高ければと思います。
そうすれば、
上のエーデルワイスの説明文にあった、
当園では気候の関係で、
自生地のように美しく咲くことはできない。
は、
かなり解消されると思うのですが・・・


◎  アルプの里 

ロープウエイを降りてから、
「ヒマラヤの青いケシ」に辿り着くまでに見かけた花々です。


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アヤメ(菖蒲) アヤメ科



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キツリフネ(黄釣船) ツリフネソウ科



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エゾアジサイ(蝦夷紫陽花) ユキノシタ科



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シダ(羊歯)など。



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サンカヨウ(山荷葉)の実 メギ科



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ホソバキリンソウ(細葉麒麟草) ベンケイソウ科


朝日新聞の「天声人語」を書き写すことが流行っているそうです。
「天声人語書き写しノート」の売り上げが100万冊に達した、
と7月5日の「天声人語」に書いてありました。

思い立って、
その日の「天声人語」を書き写してみました。
特別なノートなんか買わないで、
原稿用紙に書きました。
いつまで続くか知れませんが、
それ以後書いています。

書き写してみて、
感心していることがあります。
文字・句読点・記号すべてで603文字。
毎日、キチンと守られています。

文の冒頭だけ1字下げていますから、
厳密には602文字です。
今日は何について書こうか、
が最大の問題でしょうが、
内容を損なわせないで、
字数を合わせるのは難しいことだろうと思います。

使用する言葉を変えて、
つまり言い換えで、
字数を合わせるのでしょうが、
行頭に句読点がこないような配慮も必要です。

もう一言付け加えたら、
分かり易いのに、
と思うこともありますが、
そこが字数制限の辛いところなのでしょう。

ウラワザ(?)を発見しました。
「ただ」とか「では」とかの後に、
「、」が打ってある場合と、
ない場合があるのです。
これで、最後の1文字の増減をやっているんじゃないか〜
なんて、推測していますが・・・
執筆者は、
「、」の有無は、
字数調整のためではない、
作文上の必然性だ、
とおっしゃるかも知れません。


◎  ニッコウキスゲ 

アルプの里の第2回です。


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ロープウエイを降りて、
歩き始めると、
目に入ってくるのは黄色い花です。



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ニッコウキスゲは咲き始めなのでしょうか、
まだ少ないようでした。
キク科の花が野原を埋めています。



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ニッコウキスゲ(日光黄菅) ユリ科

ゼンテイカ(禅定花)ともいいます。



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キク科の花ですが、
名前が分かりません。



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キンケイギク(キク科)だと思います。

これは高山植物というわけでありません。
勝手に増えているのではないかと思います。



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もう一度、
ニッコウキスゲです。

2個並んでいると、
たいてい片方はしぼんでいます。
これも、
奥の花がややしぼみかけていますが、
なんとか揃って咲いていてくれました。

朝開いて、
夕方にはしぼむ1日花だそうですから、
いのち短い花です。

並び咲きそれぞれしぼむ禅定花   capucino

二つ並んで咲いている禅定花を見ると、
武者小路実篤の句を思い出します。

仲良きことは美しきかな  実篤

結婚したとき友人から額入りの色紙を貰いました。
それに書いてあった言葉です。
その友人は、
年齢も、
結婚したのも、
2年ばかり先輩でした。

彼は昨年、
奥さんを亡くしました。
50年は一緒に暮らしたはずですから、
短かかったということはありませんが、
先立たれてしまいました。

並んで咲くニッコウキスゲも、
それぞれのタイミングでしぼんでいきます。


◎  ヒマラヤの青いケシ 

昨日(7/10)、
越後湯沢にある「アルプの里」へ行ってきました。
高山植物の花を沢山撮ってくれば
当分の間はブログネタに困らないだろうと、
目論んでいたのですが、
あんまり咲いていなくて・・・
ガッカリでした。

「アルプの里」は、
越後湯沢駅から800mほど歩いて、
そこからロープウエイで昇ります。
標高は1000m位のようです。

池とロックガーデンがあって、
高山植物がいろいろと植えてあります。
ここの1番のウリは「ヒマラヤの青いケシ」ですが、
6/30に開花状況を調べたら、
「20個くらい咲きました。
これから10日間が見頃です」
とのことでした。

だから先週に行けばよかったのですが、
用があったり、
天気が悪かったりで、
昨日になりました。

結果は・・・


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ヒマラヤの青いケシ ケシ科

ほとんど終わっていました。
被写体になるのは、
この1株だけという状態でした。

ロープが張ってあって、
その外からしか撮れないのですが、
咲いている位置が遠いのです。
これでもかなりトリミングしています。



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これは、わりとロープの近くに咲いていましたが、
向こう向きですし、
花びらの縁が傷んで、
老いの進行を示しています。



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老いもここまで進めば、
それなりの美しさがあります。



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これは1昨年、
スコットランドのコーダー城
(シェークスピアの「マクベス」の舞台といわれる城)
の庭園で撮った「ヒマラヤの青いケシ」です。
(『イギリス紀行」で掲載した写真です)


◎  緑陰~カンチガイ 

長らく続けてきた神代植物公園の写真も
今回で終わります。
のこりものですからいろいろさまざまです。
(わざと平仮名ばかりで書いています)


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緑陰



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八重のザクロ ザクロ科



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カキの実 カキノキ科



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フロックス ハナシノブ科



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ツバキの新芽 ツバキ科


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ダリア キク科


今日は晴れて暑くなりました。
歩いていたら、
3歳くらいの男の子とお父さんに追いつきました。
会話が聞こえます。
「この花知っているだろ?」
「うん、アジサン」
「アジサンじゃないよ。アジサイだ」
「ちがうよ。アジサン!」

私の孫娘も小さい頃、
オクスリ(お薬)のことをオスクリといっていました。

子どもだけではありません。
大人も間違って覚えていることがあります。
キツネノマゴ科という植物があります。
(下に先日載せたキツネノマゴ科の「パキスタキス・ルテア」を再掲載しておきます)


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漢字で書けば「狐の孫」ですから、
間違えようがないのですが、
カタカナで表記すると、
つい「キツネノゴマ」といってしまうことがあるのです。

「キツネノゴマ」を検索すると、
ワーッと出てきますから、
すぐには間違いに気がつきません。
でも何か変だと思って図鑑で確認すると、
「キツネノマゴ」と分かり、
それを検索すると、
同じようにワーッと出てきます。

実はこの記事を書いている最中も、
「マゴ」と書くつもりを「ゴマ」と書いて、
修正したり・・・

幼児は耳で聞くだけですから、
間違い易いのでしょう。
大人もカタカナだと、
似たような状況になるのでしょう。
漢字は便利です。


◎  白い花 

神代植物公園の写真も終わりが近づいてきました。
今日は白い花ばかりです。


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ベゴニア シュウカイドウ科



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ナデシコ ナデシコ科



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ムクゲ アオイ科



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タカサゴユリ ユリ科



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ハンカチの花(コンロンカ) アカネ科 


7月3日、
上野の西洋美術館へ行ってきました。
前庭に白い花が咲いていました。
遠くから見ると、
同じように見えましたが、
近づくと、
八重のクチナシ、キョウチクトウ、ムクゲでした。
何れも真っ白で、きれいでした。
(カメラ持参せず、残念!)

今写真を載せている神代植物公園へ行ったのは6月26日、
もう半月も前のことになります。
季節はどんどん進んでいます。
梅雨明けが待たれる今日この頃です。


◎  ベゴニア 

昨日に続いてベゴニアです。


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梅雨もひと休みで、
今日は晴れましたが、
雨のしとしと降っている日の句がありました。

さよならと梅雨の車窓に指で書く   素逝

作者がどんな人か、
どういう状況で作られた句なのか、
全く知りませんが、
勝手に考えてみました。

車窓の「車」って?
1昨日の句のように「北へ行く汽車」がいいと思うのですが、
汽車の4人掛けの席を考えると・・・
3人が見ている前で、
窓ガラスに「さよなら」と書くなんて、
ちょっと照れくさくないですか~

新幹線なら、
風情では劣りますが、
横並びの隣の人がよそを向いていてくれれば、
大丈夫でしょう。

書いた「さよなら」を、
窓の外にいる誰かに見せる・・・
そういうことではなくて、
自分に言い聞かせているのだと思います。

誰に、何に、「さよなら」している?
それはいろいろと想像してみましょう。


◎  ベゴニア 

もう何回か、神代植物公園を続けます。

先日の「ベゴニア」は、
休憩室で開催されていた愛好者の展覧会でしたが、
今日は温室で育てられているベゴニアです。

ベゴニアはシュウカイドウ科の植物です。
先日の花はみんな、いかにもシュウカイドウ科、
という感じでしたが、
今日は豪華な花が多いです。


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ベゴニアの花言葉を検索してみました。
親切、丁寧、幸福な日々、
愛の告白、片思い、

などなどです。

これらの言葉を使って、
ストーリーを組み立ててみました。

ある男、
ベゴニアの花のように美しい、
素敵な女性に出会い、
片思いしてしまいました。
恋を成就させたくて、
彼女に近づき、丁寧に、親切に、尽くすこと数年。
ある日、ついに愛の告白
長年の努力の甲斐あって、
愛は受け入れられ、
それ以後は、
ルンルンと幸福な日々を送りましたとさ。

今日は七夕ですから、
こんなお話もいいのではないでしょうか~~~


◎  ナツツバキ 

先日、
ナツツバキを撮ってきましたので、
神代植物公園を中断して、
載せることにします。


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ナツツバキ ツバキ科



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「夏の月」


7月4日が満月でした。
それを撮りたいと思ったのですが、
あいにくの曇り空で、
昨5日に、
薄雲に隠れた月を撮りました。

「夏の月」は季語で、
歳時記には、
地面を白く照らしている様子が書かれていますから、
ちょっと違うのかもしれませんが、
梅雨時故にご容赦をお願いします。

なほ北に行く汽車とまり夏の月   汀女

先日の「夜濯」の句と同じ作者です。
「北に行く汽車」の言葉が私の心を捉えました。

出発してから、
ずいぶん走ってきたのに、
もっと北へ、
もっと遠くへ向かって走っています。
汽車の窓からは、
街も人家の明かりも見えない、
そんなところを、
ひた走っています。

乗っているのは夜汽車です。
「夜汽車」という呼び方には、
郷愁を誘われます。

汽車に冷房はありません。
窓を開けて、
外の風を取り込んでいます。
電車と違って、
車内の照明も薄暗く、
赤っぽい光です。
乗客は多くありません。
みんなひっそりとして・・・

駅に着きました。
その頃は駅とはいわず、
停車場(ていでゃば)といいました。
蒸気機関車はゆっくりと速度を落としていって、
静止します。

窓から見える月が、
ホームを白く照らしています。
田舎の小さな停車場ですかから、
ホームに屋根なんかありません。
だから、
月も月の光も見えるのです。

降りる人も乗る人も、
僅かです。
しかし汽車は長い時間停車しています。
その内にゆっくりと動き始めることでしょう。


中村汀女さん(1900~1988)の句を解釈したとか、
そういうことでありません。
脳裏に浮かんできたことを書き連ねました。
(昭和10年代~20年代の記憶でしょうか~)


◎  スイレン 

神代植物公園、
温室内の池のスイレンです。


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「ヒッグス粒子」と見られる新粒子が発見されたとのニュースがありました。
NHKの記事から抜粋すると、

ヒッグス粒子が担っている最も大きな役割は、
宇宙のすべての物質に「質量」、
つまり「重さ」を与えることです。
およそ137億年前、
宇宙が誕生したビッグバンの大爆発によって生み出された大量の素粒子は、
当初、質量がなく、自由に飛び回っていました。
ところが、その後、
ヒッグス粒子が宇宙空間をぎっしりと満たしたため、
素粒子がヒッグス粒子とぶつかることで次第に動きにくくなり、
物質を構成していったと物理学者たちは考えたのです。


宇宙の誕生後、
自由に飛び回っていた素粒子が、
ヒッグス粒子とぶつかって、
質量を得て、
物質となり、
星が生まれ、
生命が誕生した。

こんな説明を聞くと、
聖書の創世記を読んでいるような気がしてきます。

全く自由だったのに、
そうでなくなり、
重荷を背負わされて・・・

アダムとイブの楽園追放~原罪が連想されます。

聖書を深く読んでいる訳でも、
そこに書いてあることを信じている訳でもありません。
西洋美術を鑑賞するための知識を、
多少持っているだけです。

物理学者の考えはほぼ真実なのでしょうが、
小さな素粒子と無限大の宇宙をひっくるめた誕生物語は、
神話に似てくるような気がします。


◎  ベゴニア 

神代植物公園の温室の休憩室で
ベゴニア展をやっていました。


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プリンセス・マサコ



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プリンセス・キコ



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未開花ですが、
葉が面白いので・・・



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花に目を奪われて・・・
葉を撮らないでしまいました。



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花にいい具合に光りが当って・・・



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花が可愛くて、
斑入りの葉も印象的で・・・


「千曲川旅情の歌」 島崎藤村

昨日またかくてありけり
今日もまたかくてありなむ
この命なにを齷齪(あくせく)
明日をのみ思ひわづらふ

いくたびか栄枯の夢の
消え残る谷に下りて
河波のいざよふ見れば
砂まじり水巻き帰る

嗚呼古城なにをか語り
岸の波なにをか答ふ
過し世を静かに思へ
百年もきのふのごとし

千曲川柳霞みて
春浅く水流れたり
たゞひとり岩をめぐりて
この岸に愁を繋ぐ


折角だから、
全部載せましたが、
心を惹かれるのは冒頭の部分です。

朝、思います。
「昨日またかくてありけり
今日もまたかくてありなむ」

夜、思います。
「今日もまたかくてありけり
明日もまたかくてありなむ」

昨日を無事に過ごし、
今日もまた・・・
そして明日も。。。

一見変わりなく日を過ごしているようですが、
1年、2年を振り返ると、
老いてきて・・・
ここが、
あそこが、
悪くなってきて・・・
そんな変化が起きています。

「生老病死」
仕方のないことです。

昨日またかくてありけり
今日もまたかくてありなむ
この命なにを齷齪
明日をのみ思ひわづらふ


ベゴニアの花は、
明日を思いわずらうことなく、
咲いています。


◎  温室の花 

神代植物公園内の温室の花々です。


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パキスタキス・ルテア キツネノマゴ科



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ツンベルギア・フォーゲリアナ キツネノマゴ科



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ジャトロファ・インテゲリマ(ナンヨウザクラ) トウダイグサ科



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クレロデンドロム・ウガンデンセ クマツヅラ科



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ヘリコニア・ロストラタ バショウ科



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サボテンのトゲ。
最後は花でなくて棘です。


昨日載せた季語「髪洗う」の隣に「夜濯(よすすぎ)」があります。
夏は、汗になった肌着などを、
夜になって洗うことが多い。

と歳時記に書いてあります。

結婚前、独身寮にいた頃は、
夏になると、
風呂に入ったついでにやったものでした。
洗濯機はありましたが、
全自動でないから、
下着類だけだったら、
ちょいと手洗いする方が手軽でした。

現在では夜洗うにしても、
洗濯機とかコインランドリーとか・・・

「夜濯」なんて言葉を使ったら、
盥で手洗いでないと、
イメージが合わないような気がします。

現代離れしたクラシカルな季語に思われますが、
例句にきれいなのがありました。

夜濯のしぼりし水の美しく   汀女


◎  カリヨン 

神代植物公園の続きですが、
何だか訳の分からないものから・・・


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種明かしは次の写真。



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大温室前の「カリヨン」です。

カリヨン(carillon)は、
さまざまな音高をもつ多数の鐘を一組みにした打楽器。
教会の鐘楼などにつるし、
手や機械で打ち鳴らす。
組み鐘。




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バラを一輪オマケです。


この女性、
手を髪に当てているのでしょうか?
そういうことにしておきます。

歳時記を開いたら、
「髪洗う」という季語が出てきました。
夏になると、
婦人は汗に汚れた髪を洗うことが多い。

と説明があります。
この歳時記は古い(1971年発刊)ものです。

かつて「朝シャン」なる言葉が流行しました。
(1987年の流行語大賞の新語部門・表現賞)
朝シャンとは朝起きてするシャンプー(洗髪)のことである。
1987年(昭和62年)、
朝食を抜いてもシャンプーはするという女子高生が
大半を占めているとわかり話題となった。


こうなると「髪洗う」は無季の言葉になってしまいますが、
現在の女子高生も同じなのでしょうか?

美術では、
「髪を洗う女」は「浴女」と並んで、
女性の官能美を表す題材です。
季語の説明にお色気のことは全く出てきませんが、
女性が髪を洗う姿を見て感じる気持ちは俳人だとて変わらないと思います。

1句鑑賞してみます。

愛さるることなき髪を洗ひけり   樋笠 文

縁遠い娘さんなのか、
愛する人に先立たれたのか、
あるいは別れてしまったのか、
状況は自由に想定すればよいわけですが、
私は2番目にしたいと思います。

この長い髪を愛してくれる人のいないこと、
そして髪を洗う姿を愛おしんでもらえないこと、
二重の悲哀を感じ取りたいと思います。

愛されていたら詩になりにくいでしょう。
愛されていないから詩になりました。
詩にはならなくてもいいから、
愛されていたいものですね。



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