FC2ブログ

Photo & Essay

◎  ポーチュラカ 


ポーチュラカはスベリヒユ科スベリヒユ属の一年草

花期は6月~10月
花は天候の悪い日には咲かず
夕方には萎んでしまう一日花だが
長い花期の間次々と花を咲かせ続ける

日本に広く普及したのは1990年の大阪花博がきっかけで
真夏の暑い時期に最小限の手入れで育ち
色とりどりの花を絶やすことなく咲かせることから
夏花壇の定番植物として一気に普及した
古くから栽培されているマツバボタンもスベリヒユ属の近縁種


11P9190346.jpg

ポーチュラカ

◎  ミズヒキ 


ミズヒキはタデ科
ミズヒキソウ(水引草)ともいう

ミズヒキは
細く真っ直ぐに伸びた花穂に
米粒大の小花(実は萼)を疎らに付ける
花被片が4つに深裂し
上の3つは赤く
下の1つは白いので
祝儀袋に掛ける赤白の水引に例えて
命名された



9P9190229.jpg

ミズヒキ


◎  ヘクソカズラ 


「ヘクソカズラ」と仮名で書けば
よほど柔らかく聞こえるが
漢字で「屁糞葛」と書いたら・・・

草花の名前には随分ひどいのがあるが
これは悪名の代表格

花は可愛いのだが
花が実って果実になると
その生の果実が臭気を放つそうである

花の時期しか近寄らないから
その臭気は嗅いだことないが・・・


8P9190258.jpg

ヘクソカズラの花


俳句では夏の季語
名をへくそかづらとぞいふ花盛り   高浜虚子

虚子先生もこの名前を皮肉っているように思えるが・・・


屁糞葛も花盛り
という諺があるそうで
いやなにおいがあってあまり好かれない屁糞葛でも
愛らしい花をつける時期があるように
不器量な娘でも年頃になればそれなりに魅力があるということ
鬼も十八番茶も出花と同類)


◎  フヨウ 


芙蓉はアオイ科フヨウ属の落葉低木
同属のムクゲと同じく一日花

酔芙蓉というのがあり
朝の咲き始めは白であるが
次第にピンクに変色する
色が変わっていくのを
酔って赤くなることに例えた名前である

写真の花は酔ったわけではなく
始めから赤い・・・紅芙蓉である


7P9190251a.jpg

ベニフヨウ

この写真を詠んだような句があった

紅芙蓉引き立ててゐる空の青   大橋敦子

◎  ヤブミョウガ 


ヤブミョウガ は
葉っぱが茗荷に似ていることからの命名だが
茗荷はショウガ科なのに対し
薮茗荷はツユクサ科

名の通り
藪の中にひっそりと咲いている


6P9190318.jpg

ヤブミョウガ

花弁が沢山あるように見えるが
花弁は3枚
萼が3枚だとのこと



◎  ヒルガオ 


いつも通る道にツツジの植え込みがあり
そこにヒルガオがいっぱい咲いていた
その内にカメラを持って撮りに来ようと思いつつ・・・
いつものことで
「その内」がなかなかこなかった

ようやくその気になったら
もう以前ほど多く咲いていない
でもなんとか撮ってきた


5P9190295.jpg

ヒルガオ

昼顔の優しく咲けり古代より   河合笑子

古代からこの形この色で咲いているのだろう


昼顔は夏の季語だから
9月も半ばを過ぎれば終わりかけているのは当然のこと


◎  コムラサキ 


ムラサキシキブ(紫式部)と呼んでいるが
実はコムラサキ(小紫)である場合が多いそうだ

紫式部は大きな木になり
小紫は小さな木

紫式部の葉っぱは全縁にギザがあり
小紫の葉っぱは先端半分だけにギザがある

小紫は小式部とも呼ばれる
紫式部も小紫も小式部も「源氏物語」の作者
紫式部にちなんだ命名である


4P9190313.jpg

コムラサキの実

まだ色づき始めだから
もっと綺麗になった頃
もう一度撮りたいと思っている


実むらさき撮りてフィルム終りけり   松崎鉄之介

こんな句があった
作られたのは2003年
この頃すでにデジカメは使われていたが
主流はフィルムカメラだった

◎  栗の実 


栗の実〜イガイガを撮ろうと思って
栗の木のありそうな所へ行ったら・・・


3P9190410.jpg

イガイガが茶色になって
それが割れて
栗が見えているではないか

そういえば
スーパーには
栗が網に入れられて・・・

◎  柿の実 



青柿を撮ろうと思い
柿の木があるとカメラを向けていたら
色づき始めた柿があった

青いのより赤い方がいいから
青柿はボツにした


2P9190388.jpg

柿の実


◎  カクトラノオ 


カクトラノオは咲き始めの頃にも載せたが
真っ盛りの今もう一度

それは美しい来客があったから・・・


1P9190220.jpg

カクトラノオにキアゲハ

花から花へ
ヒラヒラと忙しく飛び回るが
花が沢山あるから
遠くへ行ってしまうことはない

そんなわけで
撮ることができた



◎  ケイトウ 


草むらに1本だけケイトウが立っていた


5IMGP0176.jpg

ケイトウ

草むらの中でこの赤さは目立つ
撮った時の情景にピッタリの句が見つかった

鶏頭の一本のみが目立ちけり   石山民谷




◎  ニラの花 


この「ニラ」は野菜の「韮」で
「ニラの花」は初秋の季語
単に「ニラ」と言ったら葉のことで春の季語になる

「花ニラ」という花がある
これは春に咲く花で
葉っぱの形や匂いが「ニラ」に似ていることからの命名


3P8310133.jpg

ニラの花

厄介と言へば死ぬこと韮の花   藤田湘子

人間は誰でも最後は死ぬ
だから死ぬのは仕方ないことだが
後始末が大変らしい
つまり厄介である

厄介なことはしない方がよい
だから死なない方がよい
でもいつかは死ななければならない
厄介なことだ!


4P8310136.jpg

ニラの花とヒメアカタテハ

スイと来客
図鑑で調べると
ヒメアカタテハらしい

蝶の体の軸線上に捩れた枯葉が1本あって
見苦しい写真になったが
撮っているときは蝶しか見ていないから気づいていない
画面の隅々までよ〜く見なければと思うのだが・・・

◎  マリーゴールド 


「マリーゴールド」は「Marigold」で
「聖母マリアの黄金の花」という意味だとのこと


8P8310150.jpg

マリーゴールド


ギリシャ神話から
カルタという美しい少女が太陽神アポロンに恋をした
彼女の生きがいはアポロンのそばにいて
アポロンを見つめることだけだった
燃え立つ朝日が登るのを
日々野原で待ち焦がれているうちに
恋の炎に焼かれるように徐々にカルタは衰弱し
体が消え
やがて魂だけになってしまった
カルタの魂はかげろうのように太陽に吸い込まれ
その跡に1本のマリーゴールドが咲いた


◎  トマト 


小さな黄色い花が咲いていた
見たことのある形だ

調べたらトマトの花!
ナス科だから
野菜ではナスやジャガイモ
雑草ではワルナスビ
などと似た形をしている


20P8310142.jpg

トマトの花

◎  ツクバネウツギ 


ツクバネウツギと聞くと
筑波嶺空木かと思うが
衝羽根空木である
この名は
果実がプロペラ状の萼片をつけ
羽根突きの「衝羽根」に似ているからとのこと

植物の和名は
花でなく実に由来することが多いようだ
これもその一例


19P9050197.jpg

ツクバネウツギを狙っていたら
お客さんが・・・


◎  キバナコスモス 


「コスモス」はキク科コスモス属で
別名では
「秋桜」が有名だが
その他に「オオハルシャギク(大春車菊/大波斯菊)」という名があるそうだ

「キバナコスモス」もキク科コスモス属であるが
「オオハルシャギク」とは同属別種にあたり
互いを交配する事は出来ないそうである


1IMGP0186.jpg

キバナコスモス

花弁の並び具合を見ると乱雑で
「秩序」「飾り」「美しい」という意味の「Cosmos」とは命名しがたい気がする


2IMGP2108a.jpg

キバナコスモスにシジミチョウ

カメラを向けていたら来客があった
せっかく来てくれるのなら
オシベの上に止まるとか
こちら側に止まるとか
すればよいのに
あっち側に止まった

◎  コスモス 


「コスモス」は「Cosmos」
「Cosmos」は「宇宙」
なんで「コスモス」と「宇宙」が同じなのだろうと思っていたら
netでこんな記事を発見

コスモスは
ギリシャ語の「秩序」「飾り」「美しい」という意味の  
「Kosmos, Cosmos」に由来する。   
星がきれいにそろう「宇宙」のことを「Cosmos」と呼び
花びらが整然と並ぶこの花も「Cosmos」と呼ばれるようになった


なるほどと
一旦は思ったが
やっぱり
コスモスの花と宇宙
どうして同じなの???


17P8310157.jpg

コスモス

◎  ニチニチソウ 


初夏から晩秋まで「日々」咲いているから「日々草」
「日々」というと
樹木希林さんの映画「日々是好日」を思い出す

「ヒビコレコウジツ」と読むのだと思っていたら
映画の中で希林さんが
「ニチニチコレコウジツ」と読むのだと教えてくれた

「日々草」は「ニチニチソウ」と読むものな〜と
その時思った


14IMGP1973.jpg

ニチニチソウ


◎  ガザニア 


綺麗な花だと思って
撮って帰って調べてみたら
ガザニアらしい

ガザニアは勲章菊ともいうらしいが
その場合は白よりも
黄とか赤とか華やかな色の方が
勲章の名に似合うだろう


5P8310110.jpg

ガザニア


◎  アカツメクサ 


緑の草原の中で赤い花が目立ち
近寄れば
マメ科らしい花の集合が美しい

似た花にシロツメクサがある
これがクローバーと呼ばれるので
アカツメクサはレッドクローバーとも呼ばれるそうだが
両者は同じ花の色違いでなく
別々の花だそうである

シロツメクサには稀に四つ葉が見つかって
人を喜ばせるが
アカツメクサに四つ葉はないそうだ
しかもアカツメはシロツメより大きいとか・・・


9P8310096.jpg

アカツメグサ

ムラサキツメクサとも呼ぶ

◎  ヒャクニチソウ 


百日草を横から撮ってみて
蕊の美しさにびっくり!
考えてみると
いつも撮るのは上からばかりだったようだ


2P8290063.jpg


ヒャクニチソウ

◎  タマスダレ 


タマスダレ(玉簾)はゼフィランサスとも呼ぶようだが
和名の方が覚えやすい


18P8290071.jpg

タマスダレ

玉すだれなかなか夏が逝かぬなり   高澤良一

句の通りの今日この頃である


4P8290072.jpg

タマスダレはヒガンバナ科

スーッと茎が伸びて
その先端に花が一つ・・・
という点では彼岸花と同じだが
花の形は全く違う

◎  ツユクサ 


ツユクサ(露草)は
朝咲いて昼にはしぼむことから朝露が連想され
「露草」と名付けられたとか

英名は「Dayflower」で
それも「その日のうちにしぼむ花」という意味だとのこと

万葉集などでは「月草」という名で詠まれている


6P8310114.jpg

ツユクサ


朝(あした)咲き
夕(ゆうべ)は消(け)ぬる
月草(つきくさ)の
消(け)ぬべき戀(こひ)も
我(あれ)はするかも

(万葉集巻十 2291)

《大意》
朝咲いて 夕方しぼむ 月草のように 
消え果てんばかりの恋を わたしはすることだ


◎  オシロイバナ 


夕方になって散歩に出ると
オシロイバナ(白粉花)が咲き始めている

4時の花(Four O'clock Flower)と呼ばれるが
木陰の薄暗いところで5時
明るいところでは6時頃に開くようである


10P8270042.jpg


白粉花火花を散らすやうに咲き   栢森定男

写真に写っている花はひとつだけだが
この花は群れて咲くから
赤花の場合はまさに「火花散らすように咲」く


11P8270032.jpg


無縁墓囲み白粉花盛り   神田一瓢

仏たちよ 安らかに!

◎  ジンジャー 


ジンジャーは
英名:Ginger lily
和名:花縮砂(はなしゅくしゃ)、ジンジャー
ショウガ科 シュクシャ属

撮ってきたのは白花だが
紅花もあり
その名は「肉色縮砂(にくいろしゅくしゃ)」

初秋の季語だというが
ぜひ紹介したいような句は見つからなかった


7P8310117.jpg




7P8310122.jpg

◎  ヒマワリ 


晴れれば暑いが
雨だと「秋雨前線が・・・」という
もう秋だ

ヒマワリは夏の花
その内にと思いながら
載せてなかったので
この辺で・・・


15IMGP1981.jpg

7月下旬の向日葵

向日葵や貫き通す負け嫌ひ   水原春郎

ふむふむ そうだよね


向日葵の見かけによらぬ意気地なし   檜紀代

えっ そうなの?


見方はいろいろ・・・


16P9010170.jpg

9月初旬の向日葵

枯向日葵そんなに反省しなくても    山元志津香

花咲く頃は
昂然と空を見上げていたのに・・・

◎  ヘビウリ 


8月はあまりの暑さに
写真はほとんど撮らないでしまった
最近ここに載せた写真も大抵は7月下旬に撮ったもので
8月に撮ったのはカラスウリ(8/24掲載)ぐらいだ

久しぶりにカメラを持って近くを歩いてみたら
昼間なのにカラスウリが咲いている
ちょっと縮んでいるが・・・
いや網目の様子が違うようだ

ふと見ると長〜い実がぶら下がっている
カラスじゃない
ヘビだ!


12P8310163.jpg

ヘビウリの花

英名:Snake Gourds
和名:スネークゴード、ヘビウリ、ヘビ瓜

瓜とはいっても
カラスウリ属だから黄色い花でなく
カラスウリに似た白い花を咲かせる
カラスウリと異なるのは昼間開花すること


13P9010169.jpg

ヘビウリの実

このフェンスの高さは1mくらいある

ヘビに因んで蛇足を・・・
アジアでは未熟の状態で野菜として食べ
アフリカでは熟して赤くなったものをトマトの代わりにする

 

◎  空蝉 


金木犀の葉に
蝉の抜け殻が三つ四つしがみついていたので
撮ってきた

デジタル大辞典には
『うつせみ(空蝉)』
《「うつしおみ」が「うつそみ」を経て音変化したもの》
1 この世に現に生きている人。転じて、この世。うつしみ。
2 《「空蝉」「虚蝉」などの字を当てたところから》蝉の抜け殻。また、蝉。《季 夏》

とある

「空蝉」とは蝉の抜け殻のことだと思っていたら
生きた蝉も
生きている私も
私が生きているこの世も
みんな「空蝉」・・・


3P8290084.jpg

空蝉


空蝉と麦焼酎の湯割りかな   金子兜太

昨年亡くなられた兜太さんの句があった
この「空蝉」は「蝉の抜け殻」なのだろうか?


無言館出て空蝉のごとくゐる   石原光徳

無言館に一度は行ってみたいと思ながら
まだ果たさないでいる

無言館は
第二次世界大戦で没した画学生の遺作を集めた美術館で
長野県上田市にある

「無言館」という名は
展示される絵画は何も語らず「無言」ではあるが
見る側に多くを語りかけるという意味で命名したというが
客もまた展示された絵画を見て「無言」になるという意味も含んでいるという

◎  風立ちぬ 


8月の末だというのに曼珠沙華が咲いていた
近所の方が作っている小さな花壇に1輪だけ

夕方になって
それを思い出して
カメラを持って行ってみた

風が出ていた
日が暮れかけて薄暗くなっていた
(言い訳!!)
ブレブレ写真しか撮れなかった

次の日に行ったら花の色が褪せていた
撮った日だって褪せ始めていた
何を勘違いしてこんなに早く咲いたのだろう?


1P8270048.jpg

風の中の曼珠沙華

◎  ネコジャラシ 


「エノコログサ」という名が本来で
「ネコジャラシ」は別名らしいが
子供の頃「ネコジャラシ」と呼んでいたから・・・

調べてみたら
「猫じゃらし」を詠んだ句がたくさんあった


12IMGP2121a.jpg

ネコジャラシ


銭湯の跡に何建つ猫じやらし   松本善一

猫じやらし工場跡地売れぬまま   川部知子

一向に売れぬ宅地や猫じやらし   永井惠子

空き地になって
売地になって
売れないでいると「猫じゃらし」が生える
侘しい景色


一人だけ降りるバス停猫じやらし   和田紀夫

これも侘しい


長州も会津もなくてねこじやらし   明石文子

明石さんがどういう方が存じ上げないが
長州と会津は戊辰戦争で戦った
長州は官軍
会津は朝敵となり
勝った長州は会津に対して
随分とひどい処分をしたようである

しばらく前になるが
長州が
そろそろ仲直りしようと
会津に呼びかけたが
拒否されたらしい

そんな長州と会津に取り合わせた
「猫じゃらし」の意味は奥深い


back to TOP